羽田より遠いけど成田が好き

航空関係の情報多めな20代のつぶやき

韓国LCCのYoutubeが面白い

航空会社のYoutubeチャンネル

多くの航空会社は広報の一環としてYoutubeチャンネルを持っている。大体はCMのようなものをアップしていることが多い。あと多いのは「安全のビデオ」をアップしている航空会社。「安全のビデオ」というと昔は無機質で、淡々と安全設備について説明するだけJALの昔のビデオは子供にとって怖かったことを今でも覚えている。しかし近年は「安全のビデオ」にこだわりがある航空会社も多く、それをYoutubeにアップする航空会社も多い。ただ注目して欲しいから派手にすることで内容が入ってこないという本末転倒な航空会社も多い。

どことは言わないけど・・・

 

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その他、ユナイテッド航空デルタ航空なんかは自作のプロモーションビデオなどをあげていて航空会社内の各セクションの紹介や雇用促進、客室乗務員の訓練風景などをアップしている。

まああくまでも広報の一環で、お堅い印象は否めない。

 

そんな中で紹介したいのが韓国のLCCが作成しているYoutube。結局は広報の一環ではあるが結構しっかりしていて会社のイメージアップとしては非常に成功しているように感じる。

 

アシアナ系列 エア・プサンAIR BUSAN)

エア・プサンAIR BUSAN)は釜山・金海空港を拠点に飛んでいるアシアナ航空系列のLCC。採算的にアシアナ航空が運行していない路線を主に運行しており、ソウルにもエア・ソウル(AIR SEOUL)という系列のLCCがあるが勢いを感じるのはエア・プサンの方。ソウルは選択肢が多いので競争も激しいが、釜山はそもそもフライトがそこまで多くないこともあって市場を占有できたことが大きいのかもしれない。

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エア・プサン フレンズ(에어부산 프렌즈)

という客室乗務員による広報部隊があって、このフレンズらが主にYoutubeに出演している。この動画だとエア・プサンの広報ソングに合わせてフレンズ達が踊っている。

こういったテーマソングというのもなんともアシアナ航空系列らしい。今では無くなってしまって知っている人も少ないのだが、10年ちょっと前までアシアナ航空にはテーマソングがあり、韓国語版・英語版・日本語版と用意されていた。バックコーラスに「アシアナ〜アシアナ〜」と入っていて「アシアナハ〜ンコ〜ン」と締めくくる。結構力の入ったテーマソングだった。アシアナ航空に乗ると流れてきていた記憶がある。

 

その他にも

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フレンズ乗務員の釜山ーダナン(ベトナム)のフライトを追ったドキュメンタリーチックなもの。

深夜便なので夜に出勤しブリーフィング・搭乗・出発前準備・離陸後の食事から到着後ホテルに行くまで。そして翌日のステイ中の過ごし方まで。

もちろん全編韓国語なので分からない人には面白さは半減してしまうのだが分からなくても十分楽しめるのではないかと思う。滞在中、ネイルとマッサージに行くのだが「社長が韓国人だからカカオトークで予約してます」というシーンは何とも韓国らしいなという印象を持った。

 

私はあまりLCCには乗らない。まあ理由はいろいろあるのだがそれは別の機会に。しかしこれを見ていてもし釜山に行くことがあればエア・プサンでもいいかもしれないと思った。というのも何とも乗務員が楽しそうだからである。私は日系を含むアジア系航空会社が好きではない。理由はなんか上品だから。ブランド店の接客を受けているような雰囲気で長時間のフライトなんかだとダラっとできないというか気が休まらない。短時間のサービスを受けるならば最高なのだろうが長時間は耐えられない。その点米系航空会社は何ともフランクで何よりも乗務員が楽しそうなのでこちらも気分がいいし気を遣うということがお互いにないというのが良い。そこまでのフランクさは感じないがこの動画を見ているとそういった楽しさを感じた。

その他にも就航地の紹介や釜山の紹介もしているほか、フレンズへの質問コーナーなどいろいろ多岐にわたる。しかも結構クオリティが高く、韓国のバラエティ番組に近い番組構成となっている。ナレーションや次回予告まで入りかなり力が入っている。(おそらく専門のプロが入っている)実際に私も乗ってみようかと思ったぐらいだから効果はあるようだ。

 

大韓航空系列 ジン・エアー(JIN AIR

大韓航空系列のジン・エアーもYoutubeチャンネルを持っていていろいろな動画をあげている。

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エア・プサンは「フレンズ」のように統一性があるのだがジン・エアーは結構バラバラ感が否めない。しかし特に面白かったのはこの動画。8名の客室乗務員なのだが、それぞれ夫婦。4組の夫婦でフライトしそれぞれのステイを楽しむと言う動画。海外の航空会社では割と当たり前のことだが日系はそもそも男性客室乗務員をあまり採用しないのでこういったことはあまりあり得ない。

韓国の航空会社ではここ最近男性客室乗務員が多く採用されている。この前大韓航空に乗った際も乗務員の半分近くが男性であったし、いつ乗っても男性クルーが乗っていないフライトはここ最近ない。少し前に乗客が暴れて事件となったことからこうした取り組みがなされているのでは無いかと思われる。

こういったその動画の作成に合わせてフライトスケジュールを組ませてしまったりしている。わざわざという感じなのだがそれだけYoutubeでの広報に力を入れているということなのだろうか。

 

その他、ジン・エアーの動画は英語字幕がついているものも多い。その為韓国語ができない人でも楽しめるようになっている。さすがは大韓航空系列といったところだろうか。映像についても韓国のバラエティのような構成でこれもプロが入っているように見える。

 

チェジュ航空(JEJU AIR

大韓航空アシアナ航空といった韓国のフルコストキャリアの系列ではない独立系のLCCであるチェジュ航空。元々、チェジュ島の航空会社であったが今はソウルなどからも日本便など国際線を運行している。チェジュ航空は大韓航空アシアナ航空という2大巨塔の中でLCCとして誕生した航空会社でその後かなりの勢力を伸ばしてきた。大韓航空アシアナ航空系列以外の独立系航空会社としては韓国の中でもかなりの規模である。

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チェジュ航空はその広報としてアイドルの東方神起を起用している。こうした広報動画のほかに、客室乗務員のメイク動画などYoutuberぽい動画をアップしている。エア・プサンやジン・エアーがテレビのバラエティぽい動画ならばこちらはYoutuberぽい動画である。といっても私の個人的な感想。

ただチェジュ航空がこういった動画をアップし始めたのも最近のことで、元々は東方神起による広報CMのようなものが多かった。他のLCCYoutubeでの広報に力を入れたからなのかどうかは不明であるが、このところチェジュ航空のYoutubeはかなり力が入っている。

それだけでなく最近ではソウル弘大のホテル事業に参入したり仁川空港に有料ラウンジをオープンさせたりかなり広い範囲に事業が拡大してきているので目が離せない。

 

どうしても型にハマった広報しかできない日系

一方で日系航空会社はこういったYoutubeを使った広報というとCMを流したりイベントを編集したものを流すのが精一杯。それはJALANAといった大手だけでなくLCCも同様。ジェットスターなんかはFacebookで結構広報している印象があるがやっぱりお客様にいいサービスをご提供するためにこんな努力してますのようなお堅いものばかり。

その昔、JALはホームページの中にJAL TV」という広報動画をアップするページを持っていた。(今もあるのであろうか)基本的にはパイロットや客室乗務員へのインタビューのようなものばかりでお堅い映像集。それなりに面白かったのだが、やっぱり日本企業らしくお客様へのサービスのためにこんな努力してるんです、安全のためにこんな努力してるんですという企業努力のメッセージしか伝わらないことが多い。韓国でも大韓航空アシアナ航空はやはりJALANAのようにお堅い印象がある。大韓航空でも安全のビデオにアイドルグループを登場させてミュージックビデオ風にして努力しているように見えるのだが逆に何も入ってこない。ただただかっこいいでしょ?というだけで安全どこへという印象でそこは歌舞伎と大して変わらない。お堅い航空会社が頑張ってもどこか違う方向に向いてしまう・・・

LCCぐらいは砕けてていいのではないか、もっと近づきやすい身近な雰囲気があってもいいのではないかと感じるのは私だけではないはずだ。結局は乗りたいと思わせることが重要である。特にLCCは若者層をターゲットにしている訳だからYoutubeというのも重要な広報ツールとなる。日系はFacebookやインスタグラムがメインのようだがそもそもどちらもフォローしてもらえなければ見てもらえない。そこはYoutubeも同じだが、Youtubeならば地名で検索した時に航空会社が作成した就航地映像に引っかかるかもしれないし、チェジュ航空のように「東方神起」で引っかかることも多い。

 

日系航空会社もそろそろ歌舞伎とか変なところに力入れるよりも型にハマった広報から柔軟な広報にシフトするとより集客につながる気がするのだが・・・