機内で食べるアイスクリーム
飛行機で出てくるアイスクリーム
私が飛行機に乗ると楽しみなものの1つがアイスクリーム。
下手にクッキーとかカステラみたいなものよりも乾燥している機内で食べることを考えると何倍も美味しく感じる。特に濃い目のコーヒーと一緒だとなおよし。日常生活ではバニラアイスなんて食べないが機内だとバニラアイスにコーヒーの組み合わせを楽しむ。
最初に機内でアイスに出会ったのが2005年頃、コンチネンタル航空の機内食。確かバニラアイスで、新幹線のスジャータアイスに負けず劣らずカッチカッチでなんでこんなにも硬いんだと。しかも米系航空会社の機内はクーラーが寒くて寒くてそこにカッチカッチアイス。アイスクリームは好きだけど殺す気かと・・・
ちなみに私はかなり新幹線に乗る方。でもスジャータのアイスを買うことはない。アイスは好きだし、抹茶味とか季節の味みたいなのもあるので本当は食べたい。しかし食べ頃になる頃には降りなければならないというのと、あのアイスは私の子供の頃の記憶の中にあり、それを崩したくない。いつまでも思い出であってほしいというノスタルジーからなかなか買えない。なので20年近く食べてないのではないだろうか。
当時乗ったのはエコノミークラス。コンチネンタル航空のビジネスクラスではアイスクリームサンデーが食後のデザートとして提供されることは結構有名。特にコンチネンタル航空のアイスクリームサンデーはカートサービスで、グラスに入ったアイスクリームに並んだキャラメルやチョコレートのソース類、それをカスタマイズオーダーして食べることができる。それを食べるというのは少年の夢のようなものだった。
ついに食べたアイスクリームサンデー
コンチネンタル航空はユナイテッド航空と合併し新生ユナイテッド航空へ。私のアイスクリームサンデーの夢はコンチネンタル航空からユナイテッド航空へ。
ベリーソースとホイップクリームをトッピング
コンチネンタル航空時代のアイスクリームサンデーはもっと大きな底のある容器で豪勢に見えたが、今のご時世そんな大きな容器を機内に載せることはしない。器もおそらくガラスじゃなくて強化プラスチック。おそらくこれでもギリギリで一時期は紙カップになったようなのでクオリティも落ちていっているかもしれない、いや落ちている。
ユナイテッド航空は機内食の質も高いとは言えない。ビジネスクラスを利用すると使える「ポラリスラウンジ」では温かい食事をサーブしてもらえることから食事は地上で満足行くまで食べて機内ではデザートというのも良いかもしれない。
ただやっぱどこまでいってもアイスクリーム、機内で食べるという付加価値がよりその美味しさをアップさせているところが大きく、エコノミークラスでアイスクリームが出てくるのは嬉しいが、ビジネスクラスだと普通という評価になってしまうかもしれない。まあアイスクリームは好きなので食べたいし、ユナイテッド航空のアイスクリーム以外の選択肢はプチフールと言われる小さなタルトとかその類しかない。結局アイスクリーム。中にはアマレットとかのリキュールを一緒にもらって食べてる人もいるようなので次回はそうしたいと思っている。そうやってアレンジできるところがいいのかもしれない。しかもこのホイップが冷凍して搭載されているのかかなり硬めで結構いける。
なんだかんだ言っても結局アイスクリームを楽しむ。
ユナイテッド航空 エコノミークラスでもアイスクリーム
ユナイテッド航空はエコノミークラスでもアイスクリームが提供される。
これはシカゴからのフライトの時の写真。バニラアイス。
これは香港からのフライトでの写真。ネスレが香港とか中国で販売しているアイスクリーム。日本発はスーパーカップだったはずで、それぞれ出発地で調達できるアイスが搭載されているのだと思う。
アイスクリームのクオリティに関してはアメリカ発が最も高くてスーパーカップでは勝てない。そもそもスーパーカップはアイスクリームではなくてラクトアイス。ローファットとかダイエットとかじゃない限り極限まで濃い・甘いを追求したアメリカの食品はやっぱりデブの素である。しかし味としては日本の食品より勝る時も多い。個人的に日本の乳製品は美味しくないと感じる、日本クオリティと言われても乳製品に関してはレベルがかなり低いと思う。
それもあり海外に行くと必ずアイスを食べる。ただホテルに泊まると冷蔵庫はあっても冷凍庫はないのでミニカップのようなアイスがあまりないアメリカなどでは困る。買ったところで溶けるので一気に完食する他ない。基本的に1パウンドから販売されているので1パウンドのアイスを1回で食べたことも何度かある。それくらいアイスが好きだが、海外のアイスの中には日本以上のクオリティのものに出会えることが結構ある。
やっぱりアイスクリームはハーゲンダッツ
ラクトアイスでもアイスミルクでもない正真正銘のアイスクリーム。
日本ではすごい小さいのにかなり高いことから特別なプレミアムアイスとして君臨している。同じように高めのベン&ジェリーズはパッケージからもちょっとカジュアルさが感じられるがハーゲンダッツは小豆色のパッケージから高級感しか感じない。あと今の若い人は見たことあるかわからないが、CMも高級志向で、どこかのハリウッド女優が登場するシャンプーのCMかと思わせる雰囲気があった。
個人的にはグリーンティーが好きで、適度な抹茶の濃さなど、近年の傾向である濃ければいいみたいな抹茶味でもなく、抹茶風味ミルクでもない。人気ナンバーワンというのもうなずけるベストなアイス。私が子供の頃のいいアイスとはまさしくこれ。
そんなハーゲンダッツも機内で提供されることがある。
JALの国際線はなかなか乗らない(乗ってもソウルとか)ので知らなかったがある程度の距離の国際線ではハーゲンダッツが提供されているよう。しかもJALの特製で
とお洒落なことを・・・
と言っても中身は普通のバニラアイス。
そしてハーゲンダッツと言えばキャセイパシフィック航空。
キャセイパシフィック航空は日本ー香港のような4時間程度のフライトでも食後にちゃんとアイスをくれる。しかもハーゲンダッツの専用スプーン付き。
海外に行くとハーゲンダッツがそこまで高級なイメージではない地域がある。例えば台湾だと食べ放題の中にハーゲンダッツがある。アメリカでも日本のようなイメージではない。香港もそうなのだろうか。
ちなみに私はキャセイパシフィックに乗ったときに1度離陸してドリンクサービスだけで寝てしまったことがある。起きたときには到着30分前。寝ていて機内食を食べ逃すことは多々あるが、この時ばかりは
と食事よりもハーゲンダッツを食べ逃したことへの後悔がすごく強く残った。その後、ハーゲンダッツをわざわざ買って食べたことは言うまでもない。
しかしキャセイパシフィック航空でもハーゲンダッツばかりではない。
これもキャセイパシフィック航空、香港からカナダに行く機内で出てきたアイス。ハーゲンダッツではない。「MOVENPICK(モーヴェンピック)」というスイスのメーカーのアイスクリーム。これも非常においしかった。
カナダからの便では「Mario's Gelati」という現地メーカーのアイスが出てきてこれもおいしかった。
ただキャセイパシフィックには欠点がある。
それはコーヒーが不味いこと、そう劇的に不味いこと。
飛行機のコーヒーはそもそも美味しいものではない、いや飛行機の機内だと言うことを差し引いてもあれは不味かった。
ユナイテッド航空はイリー、デルタ航空はスタバとコーヒーに力を入れる航空会社が多い中(機内のコーヒーもいつか記事にします)、ビバレッジに力が入っていない航空会社のコーヒーは飲めたものではない。気圧の関係でお湯の温度も低く、味の出方にムラがあるコーヒーはそれに合ったコーヒー豆で淹れないと美味しくない。そう、キャセイパシフィックはビバレッジに力が入っていない。
コーヒーと一緒にアイスクリームを食べたいのにそれが出来ない。ストロベリーとか味付きならいいがバニラの場合はどうすればいいのだろうか・・・
幸いにもキャセイパシフィックの機内は日系と同様にそこまで寒くないむしろ暑いのでコーヒーなど温かい飲み物がなくてもアイスクリームくらい平気で食べれるがハーゲンダッツにあのコーヒーじゃ玉に瑕だ・・・
たかがアイス、されどアイス
アイスクリームはコンビニでも買えるし、安いものは100円以下のものもある。でも飛行機の中で食べるとなんか特別で嬉しいものの1つ。
アイスクリームって中には嫌いな人もいるかもしれない。しかし多くの人はもらって悪い気はしない。多くの航空会社のエコノミークラスの機内食の場合、デザートは既にプレートの上に入ったゼリーとか、小さな袋に入ったミニケーキみたいなことが多いなかで、食後に別に配られるとなんか特別感が出る。
ビジネスクラスのサービスとしてアイスクリームというのはどうなのかと思ったりするが、ああやって目の前でプレゼンテーションされると高級感が出る。まあ昔のコンチネンタル航空のクオリティには戻らないだろうし、今のユナイテッド航空のクオリティにはなる。それでも機内食はトレーで運んだりする中でデザートだけはクロスまで敷いたカートに載せてプレゼンテーションするんだからアメリカ人のデザートにかける情熱はすごいといつも感心する。
今後もアイスクリームのサービスだけは続けて欲しいな・・・
アイスが出るからこの航空会社とはならないけど、出てくると航空会社全体の評価がアップするそんな魔法なアイテム。他の航空会社もビジネスクラスで微妙なデザートを提供するくらいならばプレゼンテーション込みのアイスクリームサンデーにすればいいのにと思っている。